マイナスの発想は美しい
キャンピングカーの市場がどんどん拡大している昨今、多くのビルダーさんがそれぞれいろいろな特徴を出しながら、機能の進化拡充が進んでいる。
でも、中には「必要なの?」と言う機能や、付いてると言うだけで、実際はあまり機能しないものもあったりするのは実際の所なんです。(全部ではないですが(^^;)
ライバルとの競争や差別化も図らないといけないという事はあると思いますが、実際意味がない・・・までは行かなくても、車中泊には無くても耐えられるくらいの事は多々あるのです。
そこで、長野県の片田舎にある小さな工房と言った所で作られている、このシュピーレン!
全く逆の発想で、不必要なものはあえて排除するが、必要な部分はとことん便利にという考えの元、シンプルかつ機能的に作られており
その機能美からなる内装の完成度は、群を抜いている・・・
というか、もはや美しくもある(^^) 僕はそういう印象を得ました。
少年の夢を具現化したもの
このシュピーレンを作っておられる、株式会社フロット・モビールの社長さんである、高森さんに「なぜ、キャンピングカーを作ろうと思ったのか?」と聞いてみたところ
「なぜも何も、18歳ぐらいの時からキャンピングカーの事しか考えて無かった」
と言う事で、いろんなところに手軽に行けて、快適に泊まれる車への憧れ、そして自分でもトライアスロンをされているという事もあり、競技や練習の遠征やそれを含めた旅行など、いろいろ試した結果、本当に必要な機能と無くてもいい機能と言うのが見えて来たと言う事です。
会社も社長もまだお若いですが、そのスピリットやご経験は時間では推し量れない、深さがあると僕の心にも響くものがありました。
まさに、いろいろな意味で夢を具現化した車、と言えるのではないでしょうか?
8ナンバーに拘らない
上記の通り、必要な事と不必要な事の取捨選択を明確にするという観点から、キャンピングカーと言えば”8ナンバー”という考えも排しています。
8ナンバーを取るための制約をクリアしようとするがゆえに、不必要な機能を取り付けざるを得ない。そのせいで、値段が上がったり、居住スペースに制約が生まれてきたりという事を考えると、最初から8ナンバーは取らない。
4ナンバーの小型貨物車として作っていこうというお考えのようです。
いろいろな考えはあると思いますが、このシンプルかつ機能的に特化した考え方のシュピーレンは好感の持てる一台であると僕は思います。
欠点をあえて言うのであれば
欠点と言うか、ボディーカラーについてこのベース車のライトエースにホワイトとシルバーしかない事を高森社長に話していると・・・
実は、日産のNV200でも作り始めていて、その試作車が既にあるとの事!
早速撮影をさせて頂いたが、これがまたいい感じ!
NV200だと、けっこうボディーカラーも選べるし、ま、ライトエースよりフォルムがスポーティ?(ライトエースも可愛いですけどね(^^;)
ま、天井のベンチレーションファンの取り付けがまだ対応出来てないという所はあるようですが、確実に人気がでるのではないか?と私は思いました。
スペック
ベース車 | トヨタ ライトエース |
乗車・就寝人数 | 3人~5人(仕様による)・2人 |
全長 | 4,045mm |
全幅 | 1,665mm |
全高 | 1,900mm(換気扇装着車1,950mm) |
エンジン | ガソリン4気筒 1495cc/97ps |
駆動方式 | 2WD・フルタイム4WD |
変速機 | 5MT・4AT |
標準装備 | 運転席・助手席エアバッグ ABS マニュアルエアコン リモコン付き集中ドアロック 運転席・助手席パワーウインドウ バッテリー強化 ワイパー強化 リアヒーター リアフォグランプ 運転席側収納 伸縮移動型ハンガーパイプ 10W蛍光灯(LED変更可能) ダイネット上部LED照明 100V外部入力 電気系集中パネル 後部右側面壁かけラック スライドテーブル ベッド下大型収納 重歩行用ロンリューム 12V・100Vコンセント(インバーターはオプション) 105Ahサブバッテリー ミニシンク(排水のみ4Lタンク) 天井、側面断熱施工 電子錆防止システム |
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